舎長より、ご挨拶🐈
はじめまして。わたし、ここの「しゃちょう」に任命されました、「ロッタ」です。
この「ほおむぺぇじ」とやらに、ちょっぴり紹介されているけれど、
今は、天の国3丁目とココを行ったり来たりしている、キュートな女の子です♪
(みんながそう言って下さるんだもの、そうなんだって思ってるの)
嵐の前の晩、独りぼっちで山道をさまよっていたわたしを、ここの姉妹が見つけてくれたの。
その日から、姉妹や家族と一緒に6年間、この世界をうんと楽しんで生きました。
だけど、お病気がみつかって。3年前に天の国へ移住をしたってワケですの。
わたしの猫生は短かったっておっしゃる人もいらしたわ。
でもね、わたしはとっても(それは時には暑苦しいくらいに)家族に愛されたし、
わたしだって、この人たちのことを、めいっぱい、愛していたのよ。
それは、移住したって同じなの。そう思っていることは、この姉妹にはなかなか伝わらないのか、
2人はわたしを旅に出したあと、ずいぶん考えていたようだけど。
ようやくわかったのかしらね?わたしにね、ある日、こう尋ねてきたんです。
「ロッちゃん、舎長をお願いできる?」。
しゃちょうって何かしら、お魚缶より美味しいものなの?って思ったけれど。
「さろん」っていう場所をつくって、そこをホッとできる居場所にしたいのよ、って。
それから、猫さんたちが、静かにしなやかに、そうっと歩く時みたいに、
にんげんの皆さんの「こころとからだ」に、そっと手を添えたいのよって、2人で言ったの。
「ロッちゃんが、そっと隣に触ってくれたみたいにね」。
わたし、むずかしいことはわかりません。でもね、なんだかいいんじゃない?って思ったの。
わたしから見ても、にんげんって色々と大変そう。
この姉妹も泣いたり笑ったり、まあほんとに、いそがしい人たちだし。
わたしは「いいわよ」って言いました。そして思い出してたの。
あの日、大慌てで車から飛び降りてきて、わたしの体を抱き上げて、あったかいお家に入れてくれた。
やな事もあったし(特にびょういんね)、ケンカもしたけれど(特にあの小さい男子※
には手を焼いたわ※姉妹の子供および甥)、わたし、家族になれて安心して暮らしていられた。
お散歩だとか、おいしいご飯だとか、気持ちいいマッサージとか、ヘンテコな遊びとか、
おもしろくて楽しいことが沢山あったわ。
反対に、台風が怖くて震えたとき、お病気でくるしいとき、そして、青空の中へ旅立つとき。
いつも、姉妹がそこにいて、わたしをみてくれてたなあって。
がんばったのはわたしなんだけど、誰かが側でみてくれてるって、すてきなことだった。
ここへ来てくださる「おきゃくさま」も、そんな風に、ちょっとだけでも思えるように、
わたしも「しゃちょう」として、しっかり姉妹を「かんさつ」してゆきます。
(姉妹によると、わたしの「かんさつりょく」っていうのがなかなかのものらしいのよ)
そして、わたしも一緒に、おきゃくさまに「ねこの手」でお力添えしたいとおもっています。
お客様の隣にそうっと座ったり、サスサス撫でたり、おかえりになる背中に、
ちまっとこの手をあてて、「いってらっしゃい」ってしたいです。
だからね、どうぞ気楽にいらしてください。わたしも姉妹と共に、扉の前でお待ちしています。
ちいさなちいさな、わたしたちの「たびねこしゃ」。どうぞよろしくおねがいします🐈